魔法の言葉、2人のコトバ

2本目のひびまこです。
東京ライブでは中の人同士デュオを組んで歌っていたと聞いて燃えましたw
この2人は性格も声も相性いいですよね。







なんくるないさ



事あるごとに彼女――ここでは響のことだが――はこの言葉を口にしている。
自分が失敗した時、周りの人がミスしたとき、そしてボクが落ち込んでいる時
いつだって笑ってそう言ってくれる。


『ねえ響、なんくるないさってどういう意味?』
『ん?沖縄弁で何とかなるさって意味さー』
『…響はどうしてこの言葉が好きなの?』
『え?そうだな〜…言葉のリズム的なこともあるんだろうけど、
やっぱり意味かな』
『意味?』
『そう。失敗しても落ち込んでばっかじゃ始まらないだろ?だから、次はきっと違う、何とかなるさってことで…なんくるないさ
響は笑って親指を立てた。
その時ボクは響の底なしに明るい性格の理由を垣間見た気がしたんだ。
響だって落ち込まないはずがない、苦しまないはずがない。
そんな時彼女はいつも繰り返しているんだ。
彼女にとっての魔法の言葉を。


そして、今
「真、大丈夫か?」
「うん平気だよ」
ボク達はデュオを組んでから始めてのオーディションに臨んでいる。
緊張も不安もあるけれど
繋いだ手にきゅっと力を込める。
「「なんくるないさ」」











いつにもまして短くなりました。
これ以上掘り下げると妄想が広がって止まらなくなりそうだったので…。
ひびまこは性格が似ているのでお互いのこともよく分かるんだと思います。
なんくるないさ』っていう言葉も教えられた真は気に入って使っていそうです。