ねえ教えてよ

ひびまこです。
※SPの真エンドのネタバレ含みます。
一応百合ではありません。
百合未満…とでも言えばいいんでしょうかw
何でもない日常の1コマ。








「…ちょっと、なんて恰好でいるのさ」
「ん〜?」
営業を終えて事務所に戻ってきたボクが見たのは、
ソファで仰向けに寝そべりながらアイスキャンディーを加えている響だった。
そのままではさすがに気まずいのか響は起き上がってボクと視線を合わせた。
「今日は雑誌の取材が終わってからちょっと時間があるからさ。リラックスリラックス」
言いつつアイスを頬張る。


響は元961プロのアイドルであり、ボクとはアイドルアルティメイトで戦った相手でもある。
結果はボクが響に勝ってIUにも優勝した。
その後、響は961プロを辞めて765プロに移籍してきた。
本当にびっくりしたけど響がアイドルを辞めないでくれたことと、また一緒に競え合えることが嬉しかった。
今でも時々ダンス対決をしたりしてる。


シャキシャキと美味しそうな音がするがボクは揺れない。
「それとソファでぐうたらするのとは違うだろ…。休みたいなら仮眠室に行きなよ」
ボクの言葉を聞いていないのか、響がふわあ、と大きな欠伸をした。
やっぱり眠いんじゃないか。
いや、寝過ぎて欠伸が出るのかもしれないが。
「分かってないな〜。クーラーの効いた部屋でぐうたらしながらアイス食べるのがいいんじゃないか
外は死ぬほど暑いし」
「何言ってるんだよ、響の故郷の沖縄の方が暑いだろ?」
すると響は待ってましたとばかりにニヤリと笑った。
「いいや、東京の方が暑いんだよ。沖縄は緑が多いから熱を吸収してくれるけど、東京はコンクリートジャングルだから気温が上がりっぱなしになるさー」
目からウロコが落ちる音がした。
響は時々、ボクが知らないことを教えてくれる。
大抵沖縄のことなんだけど響の話は凄く魅力的なのだ。
空と海の言い表しようのない綺麗な境界線、他の県とは雰囲気が違う美味しい沖縄料理。
「はあ…。ボク、ダンスでは響に勝ってるかもしれないけど、そういうことには敵わないや」
「おっ、真が自分に負けたって言うなんて珍しいな」
「そうかな?」
そうそう、と響は嬉しそうに笑った。
それがボクに勝ったからなのか、それともまた別の理由なのかボクには分からない。
アイスキャンディーの最後の一口をたいらげた響は勢いよく立ちあがる。
「んじゃ、自分そろそろ行くね。真バイバイッ」
「うん。頑張ってね」


いつか、響と一緒に沖縄に行って、案内してもらいたいな…。









オチ?そんなものありません(威張るな
ひびまこも好きです。浮気性ですね。
ただ普通のやりとりを書きたかったのですが意味も山も何もないものに!;
SPの真ルートは私的には本当にいいです。
ライバルとして競い合っていくひびまこ!
本当は真と友達になりたいのに…と悩む響が堪りません。
苦しかったのでしょうけど、結果的にハッピーエンドで良かったです。